マネジメントメッセージ

現代は「答えのない時代」であると考えています。
新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延したことで、私たちの考え方や生活スタイルまでも大きく変化し、ロシア・ウクライナ戦争によりあらゆるものの流通が滞り物価が高騰しました。私たちのビジネス環境にも大きな影響を及ぼした出来事でしたが、これを誰が予測できたでしょうか。また、この事態を乗り越えていく術を誰が知っていたでしょうか。

このような想定できない事態が頻発する中でも、私たちは力強く立ち向かい、前に歩みを進めていく必要があります。どんな装備を携え、どんなルートで行くと良いか、それは誰も教えてくれません。自らで考え、自らで判断し、自分や仲間を信じて歩みを進めていくしかないのです。
この時代にあう組織運営の在り方は、従来の指示命令系統が明白にあり経営や役職者が責任を持って判断して進める管理型組織では難しいと感じました。そこで、2022年に自律分散型の組織運営スタイルに移行し、スタッフ一人ひとりが自分で考え判断して実行するという、自主経営の集合体として当社事業を進めていく形態を取りました。

私たちは、人の力で価値を提供するサービス業です。人の力を最大限に発揮することは、お客様に最大限お役に立てることにつながっていきます。
私はこれからも、提供価値を最大化していくためにGreen propがどんな組織であるべきかを追い求め、その結果を当社だけでなく社会にも還元していくことで、持続可能な企業と社会の実現に寄与できるよう精進してまいります。

1985年に創業し、産業廃棄物の収集運搬事業からスタートした当社は、創業当初からお客様と共に課題を解決する「共創」を大切にビジネス展開してきました。
廃棄物事業では多くの処理会社等とのネットワークにより、全国各地で多様な廃棄物処理を行ってまいりました。CSR経営サポートでもESG課題を解決するためのソリューションを多くのアライアンスパートナーと共に実現してきました。

これからのGreen propは、その共創を核として『全体最適』を実現するビジネスを展開していきます。
共に働くスタッフは生き生きとした表情をしており、たくさんのパートナーと連携し環境だけでなく社会面やガバナンス面も考えた最適なソリューションをお客様へ提供することで、豊かな自然あふれる地球を守っていく。人や業界、お客様や自然環境の全体最適を図ることが、Green propのミッションであり、想い描くビジョンでもあります。
その先には、誰もが安心して生活をすることができる、持続可能な社会が広がっていると考えています。

そのために、既存事業では絶え間ない改善を行い、安全で安定した取引ができる環境を整備し続けていきます。また、新しい時代の環境・CSR面のソリューションを生み出す実験を繰り返し、新たな価値を創造していくことに力を入れていきます。
既存事業と新規事業の両ききの経営を実践していくことで、お客様のビジネスの長期安定と持続可能な未来を実現してまいります。

入社から一貫して営業現場で活動してきた私は、お客様の課題を多く目にしてきました。本業の副産物として発生する廃棄物の処理をどうするか、東日本大震災の後は目の前の生産現場で使用するエネルギーをどう最適化するか、お客様の経営や環境方針をどうステークホルダーに発信していくべきか…。お客様が直面しているESG課題は、起きているエリアや部門、その時代によって最適な解決策は異なります。様々な環境で起きている課題に接して、どうGreen propなら力になれるかを日々模索してきました。

各現場で最適解を出し続けていくために、私は各現場での機動力の向上に努めてまいります。
1つ目は、関東拠点の機動力強化です。フロント・バックオフィス含めてサービス提供体制を強化し、対応スピードの向上を図ってまいります。
そして2つ目は、一人ひとりの実行力強化です。自律分散型組織となった今、社員一人ひとりがそれぞれの現場で考え、判断し、実行できる環境は整備されました。この環境の中で一人ひとりが最大限の力を発揮していくことが、提供価値の最大化につながります。自律分散型の運営スタイルの定着にも注力し、各々の自主経営の精度向上にも努めてまいります。

お客様の現況に寄り添い、時代に合った課題解決策は何かを常に問い続け、各現場でもっとお客様のお役に立てる集団になれるよう、尽力してまいります。