Case
環境コンプライアンスの強化をきっかけに廃棄物管理のパートナーに。
株式会社明電舎 プラント建設本部
所在地
東京都品川区大崎2-8-1
設立
1917年(創業:1897年)
事業内容
発電所、変電所、鉄道、工場、上下水道など、あらゆるインフラを支える電気機器の製造、据付工事、保守・メンテナンス等
相談内容
環境関連のコンプライアンスとゼロエミッションの取り組みを強化
プラント建設本部とはどのような部署ですか?
明電舎の製品納入等に伴う工事を担っているのがプラント建設本部です。公共施設や民間の工場などに電気関連の様々な機器を設置し引渡しするまで、安全と品質に配慮し、国内外の様々なフィールドで業務を行っています。
その中でも西日本工事部は、中国・九州エリアを担当しており、お客様は地方自治体から官公庁、民間施設と多岐に渡ります。
当社との取引開始のきっかけは?
2000年頃だったと思いますが、建設工事で発生する廃棄物に関わる法改正がきっかけです。この法改正によって、自社のコンプライアンス強化をよりはかることになりました。同じ時期にISO14001を認証取得し、環境マネジメントの一環でゼロエミッションに向けた活動もスタートしました。
Green prop(当時 筑紫環境保全センター)は環境法やEMSにも詳しく、リサイクル率100%実現という当社の要求にも応えてくれるとして協力会社から紹介を受けたのが始まりでした。
解決方法
廃棄物を中心とした環境関連の相談をワンストップで対応
廃棄物の適正処理・ゼロエミッションからスタートしましたね。
ゼロエミッションについては、現場に1㎥のサイズの小さいコンテナを複数設置して分別廃棄を行い、Green propがリサイクル可能な処分会社とのつなぎ目になっていただき、リサイクルが進んでいきました。
また、コンプライアンス強化の一環で導入した電子マニフェストシステムは、九州・中国で現場代理人向けに基本操作等の説明をしていただき、現在の運用につながっています。
現場での廃棄物管理で大変なことはありますか?
お客様の環境や工事の内容に応じて様々な廃棄物が発生して、その都度適正処理・ゼロエミッションに向けて対応していくことは大変でした。建設廃棄物に加えて、石綿やPCBなどの有害物が発生することもあります。
また、工事は全国で行っており、特に九州・中国は離島での工事もあります。なかなか実績のない土地で一から適正処理していただける業者を探すのにも一苦労でした。
廃棄物管理ワンストップサービス を利用してみていかがですか?
Green propの廃棄物管理ワンストップサービスは、そんな状況を変えてくれました。全国にある協力会社ネットワークを駆使して、どんな場所でもどんな廃棄物でも適正処理のサポートをしてくれます。
着工前に物件情報を共有すると、工事要件等に合わせて適正な処理業者で処理フローを提案いただき、工事計画書に必要な書類準備もサポートしてくれます。施工中の配車手配はもちろん、処理後の実績数値確認や必要な報告書などの事務的サポートもあります。石綿含有の可能性がある際には、現場でのサンプリング調査を行い分析を手配いただいたり、石綿解体作業が必要な場合は協力会社との打ち合わせをセッティングしていただいたりと、全面的にサポートしてくれます。
工事から発生する廃棄物のことはGreen propに聞けばなんでも解決するという環境ができ、とても心強いですね。
また、廃棄物に関する法改正や規制強化は定期的にあります。プラント建設本部内で年1回開催している「現場代理人教育」では、最新の環境関連情報の講師を担当していただいてます。現場により沿った情報を提供してくれるので、とても勉強になっています。
廃棄物以外の環境分野でも連携させていただきましたね。
2015年には当社施工でGreen propメガソーラーを納入させていただきました。当時は固定電力買取制度がスタートして、日本全国で太陽光発電を中心として再生可能エネルギーの発電所が増えている時で、当社でも今までのノウハウを活かして太陽光発電分野への拡充を考えていました。そこにGreen propから相談があり、当部門で初のメガソーラー実績になりました。
この太陽光発電もそうですが、高機能の水処理設備などの環境配慮型の製品づくりも行っています。当社の営業部隊とタッグを組んで、Green propのお客様に当社の環境対策コンテンツを共同提案させていただいたこともあります。
社内のいろんな部署と連携し、環境分野におけるパートナーとなっています。
今後の展開
工事現場でのESG課題にアプローチしSDGsに貢献
プラント建設本部の今後の目標を教えてください。
中期経営計画ではESG (環境・社会・ガバナンス)の側面からの目標設定しSDGs (持続可能な開発目標)に貢献することも掲げています。例えば、環境面では継続してゼロエミッションの推進や脱炭素をキーワードとした目標、ガバナンス面では多様な人財や働き方への対応に関する目標などがあります。
プラント建設本部は「現場」に着目したESG活動をどんどん推進していきます。環境側面だけではなく社会やガバナンス面の課題解決に向けた活動を実践し、新しい時代での建設工事に「サスティナビリティ」の付加価値をつけることが一番の目標です。一つの工事においてどれだけ活動を実践できるか、この現場での日々の積み重ねが着実にESG課題の解決とSDGs目標への貢献に繋がっていくと思います。
Green propへの期待や要望をお聞かせください。
まずはメインの取引である廃棄物処理について、引き続き安定した対応と各地の処理会社ネットワークの強化をお願いできればと思います。
そして、サスティナビリティの付加価値創造に向けて、現場代理人等へのESGやSDGsに関する研鑽、環境配慮施工や取り組み、新しい時代における廃棄物管理など、環境・CSR分野に精通しているGreen propだからこその情報交換やご提案を期待しています。
Green propとは、お互いに利害関係をもっと深く・強くできる可能性がまだまだあると感じています。これからも大切な事業パートナーとして、関係強化を図っていけるとありがたいです。
Green prop担当者より
CS営業部 森松知昭
現場代理人様の負担を減らすための廃棄物管理WEBサービス「CHACHAT」の開発へも多大なるご協力をいただきありがとうございます。
明電舎様の「現場」に着目したESG活動の推進に貢献できるよう、そして更なるパートナーシップ強化ができるよう、私たちも努力してまいります。
<インタビューご協力ありがとうございました!>
株式会社明電舎 プラント建設本部 工事管理部 西日本工事部長 廣田 拓司様
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