Case
自社の魅力をCSRレポーティングで表現できました
株式会社クリーンセンター
所在地
福岡県北九州市門司区新門司3丁目67番地の9
設立
1978年
事業内容
産業廃棄物収集運搬及び処分、船舶廃油処理等
相談内容
経済性だけでない、会社全体の在り方で評価されるには。
Green propとは長いお付き合いになりますね。
Green propは、産廃処理の協力会社であり、業界団体で共に活動をしてきた仲間でした。代表の川添さんとは、この業界をもっと良くしていくために多くの活動を共にしていた同志のような存在です。
廃棄物業界をもっと良くしていきたいと感じたのは、世間の業界に対するイメージです。当時の廃棄物処理は、まだまだリサイクルが主流ではなく、3K(きつい・汚い・危険)のイメージが世の中では定着していました。
しかし、私たちは公衆衛生と環境保全が確保された安心した暮らしのために、社会にとってなくてはならない存在だと思っています。そんな業界のイメージを変えていきたいと取り組んでいましたし、まずは、社員のご家族の皆様に、仕事を理解していただくことが重要だと考えていました。
CSRに関心を持ったきっかけは?
2000年代前半に、産廃処理業者の優良性評価制度がスタートし、当社でも先駆けて取り組みを進め、2006年に福岡県内第1号として基準適合認定を受けました。この制度では、適正処理だけでなく、自社の環境マネジメントや情報公開など、会社としての取り組みや姿勢についても評価されるものです。
これからの時代は、経済性だけではなく、会社全体の在り方で評価されていく時代になると感じました。そこで注目したのがCSRの取り組みです。
CSRは、経済・環境・社会と3つの側面からバランスの取れた経営を行うことで、社会的責任を果たし、社会から必要とされる企業へと進化していくものだと考えています。
社会インフラの一端を担う企業として、CSRを実践し発信していくことが重要だと考えました。
Green propは環境報告書やCSRレポートなどの媒体を先んじて発行していました。一緒にこの業界を歩んできたからこそ、当社の想いも含めて整理してくれると思い、相談しましたね。
解決方法
CSRレポーティングで自社の魅力を整理
2015年に初めてのCSRレポートを発行しましたね。
CSRレポートでまずコミュニケーションを取りたかったのは、社員のご家族です。
廃棄物業界に対するイメージは必ずしも良いものではないと思いますが、社員が頑張ってくれているからこそ、お客様や地域の皆様が気持ちよく生活でき、安全・安心につながっていると考えています。
「お父さんはこんな仕事をしているんだ」とまずはご家族の皆さんにご理解いただきたいと考えました。
2015年から続けているのが、社員全員の写真を掲載することです。読者を想定した構成を提案いただいたことで、当社レポートのこだわりポイントにもなっています。
他のステークホルダーの皆様の評判はいかがですか?
もちろん、お客様や協力会社にもお配りしており、当社の会社案内としても活用しています。
排出事業者様とは、処分場視察などで定期的にコミュニケーションを図る機会がありますが、レポートがあることによって当社の細かな環境状況・活動も伝えやすくなりました。
「CSRレポート2019」発行時は、SDGsの観点を盛り込んだ方針の改訂や取り組みの精査も一緒に行っていただきました。その内容を見て「こうやってSDGsを取り込んでいけばいいのか。勉強になった。」とありがたいお言葉を頂戴したこともあります。
定期的な発行に合わせて、その時々の社会の変化に合った見直しを行うことができています。当社のCSRも、レポートを使ったコミュニケーションも、着実にレベルアップしているなと感じています。
レポートを皮切りに、ロゴやWebサイトもリニューアルしました。
CSRレポートを発行して、社員やそのご家族、お客様や協力会社様とのコミュニケーションが活性化していきました。環境意識の高まりからSDGsの登場など、私たちの業界に興味を持ってくださる方も年々増えていると感じます。
もっと、当社や廃棄物処理・リサイクルのことを知って欲しいと考えた時に、会社のブランディングが大切になると提案いただきました。Grene propは、自社で実践を重ねてきたからこその言葉で話をしてくれるので、現実味がありますね(笑)。
今までなかなか手をつけられなかったところでもあり、一つずつ整理を進めていきました。
(クリーンセンター様Webサイト:https://clean-center.co.jp/)
実際にリニューアルを進めていく過程はいかがでしたか?
まず最初に会社ロゴのリニューアルです。
今一度、当社の事業やビジョンを踏まえて想いを込めたロゴをご提案いただき、名刺や封筒、看板などのデザインも一新しました。
そして、2022年はWebサイトのリニューアル。10年程前に作成したWebサイトは手付かずの状態で、新しいものにしたいと思っていても、制作会社が私たちの業界のことを理解していただく必要があることや、作っていく際に必要な情報の整理など、多くの時間を割さなくてはいけないことに不安もあり、ずっと躊躇していました。しかし、長年サポートしていただいているGreen propが、まるで当社の社員のように、私たちや制作会社とやり取りして進めてくれたおかげで、スムーズに進んでいきましたね。
CSRを進めていくことで、当社の魅力を様々な媒体で発信できるようになり、とても嬉しく思います。
今後の展開
CSRの考え方で社会対応力UPを
今後のクリーンセンター様について教えてください。
あらゆるものが廃棄される社会の中で、当たり前に目の前から回収され適正に処理されていくスキームが構築されており、廃棄物処理は社会インフラの重要な一部となっています。その一端を担い続けていくためには、持続可能な企業へ進化していくことが重要です。
新型コロナウイルスの蔓延やプラスチック問題など、業界や当社を取り巻く環境、それに伴うステークホルダーの期待や要望も変化し続けます。この社会の変化に対応していくことはCSRであり、CSRがもっと浸透していくと社会対応力は上がっていくと考えています。しっかりと風を読み、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点から、自社の活動を進化させていきたいと思います。
Green propは、いつも新しい取り組みやチャレンジを続けている会社で、実践しているからこそのアドバイスや情報提供は説得力があります。業界をもっと良くしていく仲間、そしてCSRの羅針盤として、引き続き社外パートナーとして共に歩みを進めていくことを期待しています!
Green prop担当者より
未来デザイン室 丸山優実
長年CSRをサポートさせていただいておりますが、サポート当初にお聞きした、「廃棄物処理業界を良くする」「私たちの仕事は広く社会との繋がりがある仕事」という大切にされている言葉に大変感銘を受けました。自社だけでなく業界や社会の「良い」までも考えていらっしゃり、サスティナビリティのマインドが既に醸成されていました。また、社員の皆さまの優しさあふれる細やかなサービスがとても印象的で、整備してきた媒体ではクリーンセンター様の魅力を発信できていると思います。
これからもCSRの浸透と進化に貢献できるよう、精一杯サポートさせていただきます!
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