廃棄物量から見るコロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの影響で発令された緊急事態宣言が明けて早1ヶ月ほど経ちました。
少しずつ移動制限や店舗等の営業制限も解除されていき、日常が戻りつつあるかと思います。

一方で、日常生活や働き方など「新しい生活様式」が推進され、感染対策を当たり前に実践することが求められており、社会の変化を皆さんも感じているのではないでしょうか。

私たちの廃棄物事業も、コロナウイルスによる変化がありました。
今回は、私たちが今までで実際に感じた、廃棄物量から見るコロナウイルスの影響についてご紹介いたします。

確実に家飲みが増えた!ビンの回収量は2倍に


とある自治体様のビンのリサイクル処理に携わっていますが、コロナ前と比べると約2倍の回収量になりました。

ビンは、一般的に
・白ビン:透明なビン
・茶ビン:茶褐色のビン
・その他ビン:緑色などそれ以外のビン
の大きく3種類に分かれますが、圧倒的に増えたのは白ビンと茶ビンです。
回収しているドライバーに話を聞くと、お酒のビンがめちゃくちゃ増えている!とのことでした。

コロナウイルスの影響で外食の機会がぐっと減り、代わりにテレビ電話機能をつかった「オンライン飲み会」も流行しましたね。
たくさんの方が自粛をして、自宅で飲食を楽しんでいたことがわかります!

Stay Home期間中にお家の整理を…布団の回収量増加

こちらもとある自治体様の清掃工場に集まってくる粗大ごみの一つ「布団」のリサイクル処理にも携わっています。
この布団もコロナ前と比べると2~3倍の回収量になりました。
コロナウイルスの影響で、おうち時間が増えたと思いますが、その時間を使って普段なかなかできないお家の片付けをされた方が多いのではないでしょうか?

企業活動はやはり停滞…産業廃棄物の回収量減少

緊急事態宣言をきっかけに、リモートワークや時短勤務などの働き方を導入する企業が増えました。
また、都道府県をまたぐ移動が制限され、日本全体が企業活動の制限を強いられたことになります。

産業廃棄物とは、事業活動に伴って発生する廃棄物のことを言います。
特に緊急事態宣言中は、企業活動も自粛ムードだったこともあり、業種による差はありますが産業廃棄物の量は減少したと感じます。

 

どんな環境でも廃棄物処理は止めてはいけない

このように、コロナウイルスの影響で、多くの人の活動のフィールドが「家」が中心になったため、廃棄物の発生量にも変化が起きました。
廃棄物は、人が生活することや、企業が事業活動を行うことで発生する副産物です。

この副産物が適正に迅速に回収されていくことで、社会の秩序の一部を守っていると思います。
私たち廃棄物処理会社は、社会の当たり前を守っていくことも社会的責任だと感じています。

これからは、コロナウイルスをはじめとした感染症との共存が求められます。
引き続き感染防止対策を施しながら、どんな環境でも廃棄物処理を止めないように、全力を尽くしていきます!