「環境配慮印刷」のマークを解説します!

2020年6月に発行した、当社のCSRを集約した「Sustainable Report 2020」。
このレポートは、「環境配慮印刷」にて発行しました!
その証としてレポートの裏表紙には、このようなマークを掲載しております。

「なんか見たことあるな・・・」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はこのマークを解説いたします。

きちんと管理された森林からの製品である証:FSC認証マーク

FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組みです。この認証は大きく2種類あります。

森林が責任をもって管理されているかを独自の規格で審査し、認証する「FM(Forest Management)認証」と、
認証林から収穫された認証材が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証する「CoC(Chain of Custody)認証」です。

レポートに表記されているのは CoC認証のマークになります。

最近では、紙袋やコーヒーの紙カップなど、身近な紙製品でもこのマークが増えてきています。
積極的にマークがついたものを使用することで、森を守り、その森に暮らしている生物などの生態系の保全にも貢献できます。

水なし印刷を行った証:バタフライマーク

これは「水なし印刷」という印刷手法を行った証のマークです。

通常の印刷(オフセット印刷)は、印刷機の上に多くの「湿し水」を使用するのに対し、水なし印刷は「湿し水」を一切使用しません。
その技術的な特徴から、高精度な印刷再現性に優れ、高繊細な美しい仕上がりの印刷品質が可能になり、かつ、有害な廃液を排出することがありません。

環境にもやさしく、高品質な印刷の手法になります!

環境にやさしい植物油インキを使用した証:ベジタブルインキマーク

2008年に制定された植物油インキマーク制度に基づき、付与されるのがこのマークです。

植物油とは、再生産可能な大豆油、亜麻仁油、パーム油などの植物由来の油、及びそれらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油のことをいいます。
インキ中に含有する植物油または植物油を原料としたエステルとの合計が含有基準量を満たしているものが「植物油インキ」になります。

この植物油は、石油系の溶剤に比べて生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物のことで、光化学スモッグの原因物質の1つ)の排出もほとんどありません。

使用することで環境負荷低減に貢献できます。

ちょっとした選択が地球環境保全に繋がる

今回ご紹介したような、環境にやさしい製品やサービスの情報を表したマークのことを「環境ラベル」といいます。
ラベリングされているとわかりやすいですよね。

商品やサービスを購入する際に、このようなマークがついているものを選択すると、間接的にですが環境保全活動に参加・貢献していることになります。
少し気を配るだけでできる身近な環境活動として、是非、環境ラベルを探してみてください!

環境ラベルは他にもたくさんありますので、またご紹介いたします!

引用:
FSCジャパン https://jp.fsc.org/jp-jp
一般社団法人 日本WPA(日本水なし印刷協会) https://www.waterless.jp/
印刷インキ工業連合会 https://www.ink-jpima.org/index.html