Green propでは、2020年6月に社史「Green prop History Book」を作成しました。
35期より事業形態を変えリスタートを切ったことをきっかけに、改めて会社の歴史を振り返り、語り口調で1冊の本にまとめたものです。
今回は実際に制作してみて感じた、社史の重要性をお話したいと思います。
重要性その1:「記憶」が「記録」になる
History Bookの制作は、とことん歴史を語るところからスタートしました。
経営陣から長年在籍している社員など、沿革を一つ一つ確認しながら、その当時のエピソードを紐解いていきます。
「どんなきっかけでその案件に向かっていたのか」
「何が一番大変だったか」
「その時どんな気持ちだったか」
みんなの頭にある情報を絞り出して整理していくことで、いろんな辻褄を合わせていきました。
かなり時間がかかりましたが、モヤがどんどん晴れていき、次第に輪郭がくっきりしていくのがわかります。
それを文章にとどめていくことで、大切な「記録」になっていきました。
記録になると確かな事実として残っていきます。
一番は日々の記録がとても重要だということを身を持って感じました…
重要性その2:会社の大切にしている理念がよくわかる
当社では、経営理念や行動指針など、会社が大切にしている「理念」をさまざまな形で言葉にしていますが、全ては今までの歴史にその所以があります。
沿革に沿って出てきたエピソードを、今の理念とどう紐づいているか、整理を進めていきました。
特に行動指針は、過去の成功体験や失敗体験がたくさん紐づいており、よりお客様や協力会社、地域の方々など、
ステークホルダーに価値提供ができるポイントとして意識的に残されていることがよくわかりました。
例えば…
2000年頃に、とある自治体様のクリーンセンターで焼却された後の灰は、行政管轄の土地で埋立処理されていました。
今の埋立地がいっぱいになったため、次の新しい埋立地を作ろうとしていました。
そこにGreen propは「地域の未来に負の遺産を残すのはよくない!」と営業をかけたのです。
当時まだ珍しかった、焼却灰をセメントの原料としてリサイクルする処理を提案し、結果的に新しい埋立地をつくらずに済みました。
このエピソードは、行動指針「2.未来から今を見つめる」につながっています。
エピソードがあることで、一つ一つの行動指針の理解がとても深まりました。
重要性その3:歴史の語り部ができる
そして、一番大切だと感じたのは、この「語り部」ができるということです。
歴史が詰まった社史を、一冊の本としてまとめることがとても重要だと思います。
例えば研修のように、講師が語り部となって、複数人に伝えることもできますが、
本は、読み手が自分のペースで読み進めることができ、自分にあったスタイルで理解をしてくことができます。
本が語り部になってくれる。
コロナ禍で集合型の研修等が難しくなる中でもできる方法で、よい成果でありました。
社史は企業のサスティナビリティを高めるツール
歴史を知ることで、理念を理解し、今の行動が変わるきっかけになり、より価値が提供できるようになる。
社史は、企業のサスティナビリティを高めていくにとても重要なツールですし、節目節目で作っていくことはとても大切だと実感しました。
CSR活動の一つとしても、「社史」づくりはオススメです!
Green propでは、サスティナビリティに向けた社史などのツール制作もサポートしております!
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