SDGsもCSRも!活動推進に重要な「KPI」〜KPIってなに?〜

当社では7月から「37期」に入りました。
新しい一年を迎える前に、毎年行っているのが経営計画の策定です。この1年、何を目指していくのか、各部門がどんな役割を担って活動をしていくのか、具体的な目標と行動計画を立てていきます。

目指す姿に近づいているのかどうかを図っていく指標「KPI」も合わせて設定していきます。このKPIは、SDGsやCSRの活動においてもしっかり策定することが重要です。

今回は、KPIとは何かについて、お話していきます。

KPIとは

まずは、KPIについてご説明します。

KPIとは、Key Performance Indicator の頭文字をとったもので、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。
最終目標であるKGIを達成するために必要な要因を幾つか洗い出し、目標達成に向かって順調に進んでいるかを点検するために設ける中間指標で、具体的な数値等で表したもののことを言います。

関係のある言葉「KGI」

ここで合わせて抑えていただきたいのが、先ほどのKPIの説明でも出てきたKGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)です。事業やプロジェクトなどの最終的な目標(ゴール)の指標を指します。

例えば、経営計画でいくと「会社全体の売上〇〇円!利益率〇〇%」とか、CSRでいくと「2030年のCO2排出量〇〇%削減!」とか、企業全体の大きな目標等が、このKGIに該当します。

KPIとKGIの関係性

KPIとKGI、2つ目の単語が異なりますが、この「Performance」と「Goal」にはどのような関係があるのでしょうか。
これについては、みなさん「登山」を考えてみてください。

「富士山に登頂するぞ!」という目標を掲げました。
登頂に向けて登山ルートを検索して、初めての富士山登山なので体力的に一番楽なルートでいきたいと、バスで5合目まで行ってそこから登山をスタートし、1日目は約5時間で8合目まで行って山小屋で1泊する。
2日目の朝8時から登山再開して、1時間に1回15分間の休憩を取りながら、12時には山頂到着し頂上で写真を撮る計画を立てました。

このエピソードを読むと・・・
KGI(最終目標達成指標):富士山登頂
KPI(重要業績評価指標):合目
KPI目標値:1日目  8合目、2日目  10合目(山頂)
となります。

ゴールに近づいているかどうかはかる指標が「合目」であり、
その目標値が1日目・2日目と設定されているのです。
KPI(とその目標値)を設定することで、確実にKGIに近づいていることがわかります。

そして、KPI目標値に近づくための行動計画がそれに紐づいてきます。
この場合だと、

1日目8合目到着までの行動計画:
①バスで5合目までいく
②5合目から登山スタートし約5時間で8合目までいく
2日目山頂までの行動計画:
①朝8時に山小屋を出発する
②1時間ごとに15分の休憩をとる
③山頂で写真を撮る

が行動計画になります。

例えば、KGIが「日本三名山登頂」だと、KPIは「富士山登頂」「立山登頂」「白山登頂」になり、行動計画もまた変わってきます。
このように、KGI→KPI&目標値→具体的行動計画 と逆算で考えていくことで、より効率的にゴールに近づく計画を立てることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ゴールにより効率的に近づく計画を立てるには、KPIを計画段階できちんと設定することはとても重要です。
横文字になると私も苦手意識が出てきますが、このように登山を思い浮かべると理解しやすいでのはないかと思います。

次回は、KPIの設定が活動推進に大切な理由をお話いたします!