SDGsもCSRも!活動推進に重要な「KPI」〜KPIを考える時のポイント〜

Green propでは経営計画やSDGs・CSRの計画など、目指す姿に近づいているのかどうかを図っていく指標「KPI(Key Paformance Indicator/重要業績評価指標)」を設定してマネジメントを行っております。このKPIは、あらゆる活動推進においてしっかり策定することが重要です。

最終回の今回は、実際にKPIを考える際のポイントを当社事例も含めてお話いたします。

前回のコラムはこちらをご覧ください。
第1回:KPIってなに?
第2回:KPIが大切なわけ

 

KPI設定の時のポイント1:指標はできるだけ「数値」で示す

目的(KGI)達成に近づいているかを把握する中間地点の指標がKPIです。
KPIは定期的に状況を把握し、できていなければ改善策を考える必要があります。
容易に現在地点を把握するために、できるだけ数値を設定しましょう。

例えば、当社では「安全衛生」という目的に対してのKPIの一つに、「ドライブレコーダー平均点数」を設定しています。
収集運搬事業で使用する車両には全てドラレコを設置していますが、急ブレーキや急ハンドルを検知して運転点数が出るようになっています。
この点数が高ければ、安定していて安全な運転ができている証となります。

もちろん、「事故ゼロ」もKPIとして大切ですが、予防対策としてのKPIにドラレコ点数を設置することで、
全体でどの運転レベルにいるのか、点数結果を分析してどんな活動を行えばいいか、その対策の結果は点数に反映されているか・・・
などなど、現状を把握することができます!

KPIを設定するときに、なかには数値で表すのが難しいものもあると思います。
その場合は定性目標を用いて、「どんな状態になるか」を目標としましょう。

KPI設定の時のポイント2:5W2Hで考える

KPI設定は、指標だけではなく、指標に対する目標値や目標達成に向けた具体的な活動、その活動の実施スケジュールなども合わせて計画していきます。
ここでより具体的に計画を立てることができると、どのように行動すれば良いかが明確になり、実行しやすくなります。また、「なぜ」を整理することで、特にチームで実行していく場合は目的の共有につながります。

より実行性のあるKPIにしていくために重要なのが「5W2H」です。

What:何を(どんなCSR活動か)
Why:なぜ(どの目的のためにやるのか、どのKPIに紐づくのか)
Who:誰(活動の主担当・対象のステークホルダー)
When:いつ(活動実施のスケジュール)
Where:どこで(活動場所)
How to:どのようにして(CSR活動の手法・進め方)
How much:いくらで(予算やこの活動の効果)

ここまで整理すると、計画がより緻密に、言うなればモノクロからカラーに・2次元から3次元になるように、どんどん具体的になっていきます。
時間をかけてでもKPIの5W2Hをしっかり整理することをオススメします。

KPI設定の時のポイント3:逆算&最悪のケースを想定しながら考える

CSR活動の実施スケジュール(When)に関してのポイントです。
一つのKPIを達成するために、複数の活動を計画したり、このCSR活動が実現されることを想定して別の計画がされていることがあります。計画をスムーズに進めていくには、期限通りに活動を実行していくことが大切です。

そのためには、最初のKPI設定の段階で、
「この時期に完成だからここまでにはこの状態になっておく必要がある」
「このステップは最悪このぐらい時間がかかるだろう」
と想定してスケジュールを考えていきましょう。

KPIはマネジメントを手助けしてくれるツール

いかがでしたでしょうか。これまで3回にわたりKPIについてお話ししてきました。

当社でも経営計画やCSRなど、あらゆる場面でKPIを設定していますが、これもマネジメントを手助けしてくれるからです。
目標・計画をKPIという形で策定し(P:計画)、
計画に沿ってみんなで実行(D:実行)、
出た結果に対して原因や改善策を会議等で議論し(C:評価)、
改善活動をまた実行する(A:改善)。

KPIを軸にPDCAサイクルを回すことができます。

何事も段取り9割!最初のKPIが肝心です!
より良い活動を行い効果を高めていくためにも、KPIを設定してみましょう!

Green propではCSRにおけるKPI設定のサポートも行っております。
詳しくはこちらをご覧ください。